真面目な僕らが馬鹿らしい
隣町に学区で最下位の公立高校がある
たまに電車でその高校の生徒軍団と遭遇するのだが
まあ遭遇したその日には軍団が降り切るまで車内動物園状態で
下品で汚い言葉が列車の中を飛び交っている
大体騒がしい奴は赤か白のハイカットのスニーカー
リプトンか1リットルのデカイ箱ジュースを飲んでて
工事現場の幻聴でも聞こえてんか?って位の声の大きさ
ロゴの主張が激しいリュック
ハゲかけの金髪、茶髪
でも顔立ちは幼い
所謂DQN
私が利用している私鉄ユーザーはみんな慣れているので
おとなしく座っているのだが
たまに軍団と乗り合わせた時、思い出す事がある
1年前、いや2年くらい前だったか
専門1年生くらいだった私は昼からの授業の為電車に乗った
そして車内は見事に動物園パラダイス
うるせえと思いつつイヤホンをしたかったのだが
わ す れ た
仕方ないので持っていたスマホを見たり、教科書をパラパラ読んだりしていた
聞こえてくる会話はもう小学校低学年以下の内容で
たわいも無い話と下品な言葉、突然歌い出す奴に反対側の列車と交差する時「ウェーーーイwww」と叫んだり
全員走行中に窓から放り出せないかと考えていた時
ある男子グループの会話が聞こえてきた
「お前!!まじやめろって。マジでやめろ。(真顔)」
「いやさwwwwwwwwwwマジでお前のお姉ちゃんのさwwwwwwwwwwブフォwwwww」
もうすぐ乗り換えの駅で早く着けと思いつつ
降りる準備をしながら聞いていると
「お前の姉ちゃんの乳首s「やめろって!!!やめろ!!!(マジギレ)」
ここで電車のドアが開き、続きの会話を聞くことが出来なかった
めっちゃ気になる
数年経った今でも気になる
あの笑っていた生徒と、口止めしていた生徒の姉ちゃんの間柄はなんなのか?
なぜお前が友達の姉ちゃんの乳首の話を知っているのか?
そんなマジギレするくらい知られたくないなら友達にも言わないであろう内容なはず
私の小説で培った湯川並みの推理力でもこの事件の解決は難しかった
実に面白い
完